断熱と結露

『こだわり説明会』

 

 

昨日、モデルハウスで、なかけんハウジングモデルハウス1周年記念イベントの第1弾として『こだわり説明会』が午後行われました。

 

そこで、 「静岡県の住宅が本当に必要な断熱性能」 と題してカトーさんが2回セミナーを開きました。

 

こだわり説明会H22.8.6 1.JPG

 

『次世代省エネルギー基準ってなに?』

 

 

住宅の省エネルギー基準は、いわゆる「旧省エネルギー基準/1980」 、 「新省エネルギー基準/1992」 、 「次世代省エネルギー基準/1999」 と レベルを上げながら変化してきました。

 

現行の基準は次世代省エネルギー基準であり、これも2001年、2006年、2009年と一部改正されてています。

 

通称「次世代省エネルギー基準」とは、2001年3月に改正告示された「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断と基準」及び「同設計及び施工の指針」のことです。


 この基準は、昭和55年に初めて定められ、平成4年に一度、改正されていたものですが21世紀の住まいづくりに照準を合わせて、全面的に改正されました。

 

『断熱工法もいろいろ2』

 

 

断熱工法の内、昨日は『充填断熱工法』の話を後半に説明しました。

今日は、 『外張り断熱工法』 の話をしてみましょう。

 

 

『外張り断熱工法』とは

充填で断熱する方法は初期の頃室内側にシートを張ることが煩わしかったり、コンセント等の部分でしっかり施工しないと、断熱欠損部分が出来たりします。

そこで、断熱材を外壁側に張ることで、それらの問題が解決でき、気密性が確保できる外張り断熱工法が広まったのです。

 

外張り断熱工法は、材料メーカーなどの豊かな宣伝力を背景に、限定された特殊な工法と思われがちですが、早出はなく誰でも出来るシンプルな工法です。

 

しかし、大手メーカーなので宣伝により、実際以上に長所が誇張され、欠点が隠されている ように最近よく、雑誌で論じられています。

『断熱工法もいろいろ』

 

 

断熱工法は大きく分けて、 『外張り断熱工法』 と 『充填断熱工法』 と 『付加断熱』 があります。

それぞれに、短所長所あり、地域・予算・外壁仕様などを考え、物件毎に選択することが重要です。

 

『外張り断熱工法』 は壁の外側に断熱材を張る工法で、『充填断熱工法』 は壁の中に断熱材を入れ込む工法です。 『付加断熱』 はその両方を行う工法です。

 

 

 

 

 

『断熱材もいろいろ』

 

 

一口に断熱材と言ってもいろいろあります。

 

断熱材は原料や材料から 「繊維系」 「発泡系」 「自然系」 などに分類されます。

 

「繊維系」はガラスや鉱物が原料。ロックウール、グラスウールが代表です。

 

「発泡系」は硬質ウレタンフォームなどで、細かい気泡を持ち、耐久性も優れています。

 

「自然系」は製造エネルギーが少なく排気も容易なのが特徴です。

 

「断熱のポイントチェック」

 

 

住宅エコポイント制度の導入で、住宅の断熱がこれまでより注目されています。

そこで、改めて断熱材、工法の紹介をしましょう。

 

夏涼しく、冬暖かい四季を通じて快適に暮らせるためには、ある程度外気の温度の影響を受けない家にする必要があります。

 

そこで重要になってくるのが一般的は建物の断熱化です。

 

外の寒さ、暑さを室内に伝わりにくくし、室内の暖かさも外に逃げないようにする。そこで室内の冷暖房にかかるエネルギーも節約することが出来ます。

 

断熱性は必要だがエコロジイにはつながらない。

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ある雑誌に、建築家で工学博士の吉田圭二先生の話が出ていた。

大変分かりやすく、いい話であり、同じ考えを持ちますのでここに紹介します。

 

『家の性能に対する関心の度合いが高まっている。まことに結構なことだ、家の性能にも様々な要素があるが、現在の関心は耐震性と断熱性に取り分けて高い。耐震の話はともかく、ここでは断熱性をテーマにする。 日本の家はごく近年まで断熱という言葉さえ使われることがなかった。高度成長経済期が始まる頃までは、夏暑いのは仕方ないとして、冬の寒さはコタツに潜り込んでいるよりない性能貧弱な家であった。

家の中に居ても寒さを耐え難いことの凶器は、隙間風の多さと先ず考えられた。木製の建具に変わってアルミサッシが急速に普及した。暮らしてみると今度は内部結露が頻発した。硝子は当たり前だが、天井や壁からも水滴が落ちてくる。こりゃ大変だと断熱の必要性に気がつくわけだ。もう今では天井や壁に断熱材を入れ、ペア硝子にすることが常識だ。なのに何故また断熱性が問題になってきたのか。

それは断熱性に気密性が加わって室内の密閉状態が酸欠を起こす程にまで高まって来たからだ。室内で裸火を使うことはすこぶる危険だ。ここでオール電化が始まる。

オール電化が健康住宅の旗印のように言われる。室内を二酸化炭素で汚染しない点では確かにそうだ。しかし、住んでいる人間が汚染源になる。つまり自殺用密閉容器になることだ。これを避けるために24時間換気が求められる。(中略)

そのままで居れば自殺用密閉容器だから窓を開けざるをえなくなる。窓を開けて外の空気を吸ってみる。心身共に清浄化する気分になる。密室から解放された気分である。これがエコロジイ、日本語で言えば環境共棲。生を自然に預託した生物本来の生き方なのである。

断熱は環境の悪なる時に生活空間を防衛するための、家が持つべき基本的性能だから善だが、気密性なる悪女が現れて結婚させられたから同罪になってしまった、という比喩が適切であろう。

機密性は自分だけでは単なる密閉された箱を造るだけの無用な者だから、断熱性と結婚しなければ世に出ることができなかったと考えれば、この悪女も哀れに思えてくる。

この悪女の哀れさは、窓を開ければたちまち雲散霧消してしまう儚さにもある。(中略)

密閉生活の害毒から脱出することはごく簡単、窓を開けて暮らすことだけの事だ。しかし四六時中家を開け放して暮らすことは不可能だ。

寒さは人によって感じ方が違う。寒い地方より暖かいところに住む人の方が多きこともある。断熱性も気密性もその性能レベルがあって数値で示されているが、レベルが高い方が優れていると思いこんでしまったら、密閉生活に引き入れられてしまう。要注意だ。自分の体感温度を物差しにすればよい。』 以上

 

私はこの数年、県立大学の環境学科研究所の先生と浜松医療センターの元院長、静岡県産業環境センター部長、他塗装会社社長、等々の人達と室内環境・化学物質・シックハウスについて研究を4年ほどしました。自ら室内化学物質測定や建材の発生する化学物質測定も沢山しました。シックハウスについては相当詳しくなりました。浜松市内のこの業界では負ける人はいないと自負します。

以前、この会で日本の人間のアレルギーの歴史について勉強したとき、高度成長期に共に増加している事を知りました。昭和の30年代まではアトピーとか花粉症とかは無かったそうです。結局住宅の気密化の歴史と共にアレルギーとの戦いが増加しているという話でした。

単なる高気密化住宅は二酸化炭素中毒の危険性を増し、人間からでる汚染物質を含め室内からでる化学物質に対する危険性を増しています。 死を招く恐れもあるし(事実そのような一酸化炭素中毒事故は沢山あります)、化学物質過敏症などになってしまう確率が高くなるのは確かです。以前にもお話ししましたが、24時間全館機械換気システムが絶対条件です

私は今後の日本の建築は特にここ温暖の地静岡では、冬の断熱にナーバスになって必要以上に断熱性能を高め、高気密高断熱にすることは返って、夏の冷房費を上げるだけの愚策となってしまっていると思っています。 実際、静岡の地での次世代省エネ基準住宅は、その下のランクの断熱住宅より、エネルギー効率が下がる、すなわちランニングコストがかかるという文献を何度か見受けます。

今、暖かいこの地静岡に住む私達が求める住宅は、高気密高断熱住宅では無いのです。外張り断熱の家では無いのです。

そこで、なかけんハウジングでは夏の遮熱にこだわった省エネルギー住宅考え出しました。
今後オプション仕様を発表します。
冬暖かく夏涼しく冷房費が今まで以上にはかからない遮熱住宅の家「静岡の家」こそが私達静岡の人が求める家です。
この次にその仕様をお話しします。

遮熱・省エネ住宅

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断熱に過剰に費用かけるより、ここ浜松地方では、またこの気温上昇の時代には、夏の暑さ対策に神経を使うべきです。

今日は、「遮熱に費用掛けることの方が、省エネ住宅になる」 という省エネ住宅ついて話します。

PDF気温データをみてください。
気温データ2.pdf

浜松市の気温は、この110年で
一日の平均気温の年間気温で1.5度
一日の最高気温の年間平均で1.0度
一日の最低気温の年間平均で1.9度
この37年の間で
年間最高気温の10年間の平均で1.2度
年間最低気温の10年間の平均で1.0度

いずれも、どれを取っても上昇しています。
当然この傾向はまだまだ続くと思われます。

昨年は1年間で1度も零下を記録していません。

これは浜松気象台が最低気温の記録を取りだした1961依頼初めての事です。過去に零下が1日もない年は1度も無かったのです。

このような、温暖の地浜松近郊で、このような温暖化傾向のなかでは、これからの家づくりは冬の断熱性能を神経使うより、夏の快適さを狙うことこそが、省エネ住宅になると私達は考えています。

では、どうしたら夏省エネに成るのでしょうか。

この1年間あらゆる方面から資料を集め、サンプルを取り寄せ検討してきました。

結果、今までの充填断熱工法を維持し、その上で、外周面に遮熱シートを施工することにしました。

この遮熱シートは国内での流通は未だ少なく、高価な価格で販売されています。各方面と折衝し、またその品物を検討してきた結果、アメリカの商社に直接折衝してある遮熱シートを国内販売価格の1/4で仕入れることができるようになりました。

この遮熱シートは空気層の両面にアルミシートを貼り合わせた厚み8mmのシートです。

このシートは輻射熱の97%をカットします。要するに反射してしまいます。
しかもR値も2.4㎡・K/Wの数値をだします。

メーカ実験では、夏の日中(35度)で室内外温度差、在来木造住宅で2.5度
このシートを屋根・外壁施工した家での内外温度差は6.5度にもなりました。
さらに高気密高断熱工法の住宅ではなんと1.0度の結果が出ています。
高気密高断熱住宅は冬暖かく、夏熱すぎる住宅という結果が出てます)
このシートは単に張るだけではなく、その施工方法にノウハウがあります。アメリカの商社からの技術者の指導で最近その仕様も決まりました。

この冬から、なかけんハウジングではオプションとして、 「遮熱によるの省エネ住宅仕様」を取り扱うことにしました。

詳しくは、加藤までお問い合わせください。

間違った外張り断熱の考え

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昨日は、日曜日でしたが、殆ど1日お仕事でした。(^○^)

おかげさまで、午前中1件契約を取り交わすことができました。
今月は4件か5件の契約ができそうな様子です。
忙しい状況が少しずつ実績に変わってきています。

さて前回、 「断熱性の優劣に関しては、充填断熱工法の方がいいとか、外張り断熱工法の方が優れているとかいうものではなく、断熱材の数値と厚さで判断すべきです。」
そして、 「施工性や後日のメンテ、そしてその費用に見合った仕様か良く検討してください。」と言うご説明をしました。

今日は、さらに話を進め、間違った断熱の考え方をお話しします。

外張り断熱工法には、気密施工がしやすいという別のメリットもあり、外張り断熱工法全部が否定されるものではないので注意してください。

ただし、最近外張り断熱工法の家を施工して、全館空調システム(気調システムといいます。1軒当たり150万円ほどするシステムです)を施工しない会社が沢山あります。

私にはこれこそが受注目当てだけの、外張り断熱工法の営業で、お客様の為になっていないと思っています。

悪く考えると、外張り断熱がさも充填断熱工法に比べ暖かいかのようにお客様に勘違いさせ、自社を売り込んでいるように思えます。

実際、私が接客したお客様で、「なかけんハウジングは外張りが標準じゃないんだ、私は暖かい家が欲しいので、それは問題です。」と行ってきた方が何人もいます。
「某浜松市内の会社がそう言っていました。」
「TVで大和ハウスが宣伝しています。」
等、そのような話はきりがありません。

外張り断熱工法の家は、気密を保ち、全館空調して、どこの部屋に行っても暖かい。夜起きてトイレに行っても、トイレの中もその道中の廊下もみなが暖かいから快適で過ごせると言うのが本来のあるべき施工の姿です。

寒い地方では(浜松市近辺ではあまり関係しませんが)冬の夜に寒い中トイレに起き、血管がキューと縮みます。お布団に戻り横に成った瞬間に血が勢いよく脳血管に流れ込み、縮まった脳の血管が破裂する脳梗塞が多く発生します。

事実、江戸、明治、大正時代はこの手の死亡例が本当に多かったようです。

このような事故を解消しようと考えられたのが、外張り断熱工法の高気密高断熱住宅の全館空調システムの住宅 なのです。

外張り断熱工法だけ採用して気調システムを採用しない家など、何のための外張り断熱の家か全く分かりません。
それどころか、この地方では、外張り断熱工法だけの家では、夏にかえってそうでない家より室温が下がらず、冷房負荷が高くなり、よけいにエネルギーがかかってしまうという報告が出ています。

しかも、気密が高く、常時換気システムを動かさないと一酸化炭素中毒事故を起こす危険が非常に高いです。

事実、高気密の家で完全に換気を止め、ダイニングでカセットコンロを使うだけで、一酸化炭素中毒事故を起こすと言われています。

さらに、市内には24時間換気を第3種換気システムにしている、もっと訳の話からない外張り断熱施工の会社があります。

これ以上の批判じみた話はちょっとマニアックなのでやめにしておきますね。

やぁ、ちょっと熱く成ってしまいました。
売れればいいという営業方針の会社がどうしても怒れるのです。

是非、間違った外張り断熱の考えに洗脳されないよう注意してください。

断熱に過剰に費用かけるより、ここ浜松地方では、またこの気温上昇の時代には、夏の暑さ対策に神経を使うべきです。

次回は、「遮熱に費用掛けることの方が、省エネ住宅になる」 ということついて今考えている事を話します。

外張り断熱工法の問題

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前回お話しした内容の復習をします。

次世代省エネ基準についてお話しをもう一度します。

次世代省エネ基準
次世代省エネ基準.pdf


次世代省エネ基準において、充填断熱工法では、住宅用グラスウール24Kや高性能グラスウール16KはB類に分類され(λ=0.040~0.035)、100mm壁内に充填すればよく、また施工性にも何の問題もありません。よく使われる仕様です。

しかし、一般的に外張り断熱工法に使われる(株)カネカの押出ポリスチレンンフォームカネライトフォームスーパーEⅢや、アキレス(株)の硬質ウレタンフォームアキレスボードなどはE類(λ=0.028~0.029)になります。これらを使って外張り断熱工法の住宅を施工し、次世代省エネ基準満たす為には50mmの材料を使用すれば同等と評価されるます。

ここで、外張り断熱工法を図で下記に案内します。

pdf
外張り断熱工法例.pdf

2通りの絵を出しましたが、実際には外張り断熱工法の家では桁上断熱の工法(天井断熱と言います)を取ることは少ないです。殆どが屋根断熱の工法を取り入れています。弊社もそうです。

ここで上記の次世代省エネ基準のPDFをもう一度みてください。

たとえばB類の断熱材を使用するとき、充填断熱工法では天井断熱を採用することが多いのですが、この時180mmが必要です。屋根断熱では充填断熱工法でも、外張り断熱工法でもさらに30mm厚く210mmが必要です。

これは、屋根断熱は天井断熱に比べ、屋根裏の空間を暖房しなければならず、暖房容積が増えます。また、冷たい外気と接する面積も増えます、その結果外気へ逃げる熱も増します。そこで、次世代省エネ基準では屋根断熱は天井断熱に比べ15%増しにしています。

外張り断熱工法では断熱材メーカーなどの提唱のせいで、家全体を同じ断熱工法にしようとして殆どが屋根断熱です。
そのため天井裏も暖房領域に入れてしまっています。

壁の外張り断熱工法の場合、絵の通り柱、梁の外側に数十ミリの断熱材を張り付けます。その後外壁材止めようの下地材を、断熱材を貫通して柱、間柱に専用ビスで止めます。実はこのビスが相当の長さに成ることが問題となります。
このとき断熱材は空気層のようなものですから、断熱材の厚み分だけ外側に浮いた状態になります。

外壁の重さ全部をこのビスが担当します。錆や打ち止め不良、良きせね荷重が外壁にかかったとき、外壁がずれ落ちる可能性があります。

私の経験では、50mmの外断熱材料を張った上に、外壁をビスだけで留めることは(正確にはビス留めした下地+外壁)心配で施工できません。
各住宅会社さんも、外張り断熱工法と言いながら、外張り断熱材の厚みが30mmとか35mmとかを使用しているところが多いです

別に、次世代省エネ基準を目差しているわけでないでしょうから、いけないことではありません。しかし、外張り断熱工法が暖かいと間違って営業してはいないでしょうか。

次世代省エネ基準に合格するように施工したいとき、E類のボードを外張り断熱工法を施工する場合は50mmのボードが必要です。
これは外壁にずり落ち等を考えると施工が大変難しいし、どのような施工法でもリスクがあります。

ですから市内の外張り断熱工法標準仕様のある○×住宅会社さんも30mmで施工しています。
費用はグラスウール充填に比べ材料費、施工費で100万円程度のUPするのですが、厚さは規定の3/5しか満たしていません。

次世代省エネ基準に合格するように充填断熱工法でB類の断熱材を壁内に充填する場合100mmでOKで、施工に問題もなく簡単に行えます。材料費も安く私は手間代のUPは請求していません。


断熱性の優劣に関しては、充填断熱工法の方がいいとか、外張り断熱工法の方が優れているとかいうものではなく、断熱材の数値と厚さで判断すべきです。

そして、施工性や後日のメンテ、そしてその費用に見合った仕様か良く検討してください。


暖かさの検討をするときは是非参考にしてください。

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