こんにちは!
中村建設 住宅部 営業の新村です。
家づくりを考えた時に、どんな工法の住宅にすれば良いのか…と皆さん悩まれます。
地震や災害に強いのは鉄骨住宅?でも、コスト面では木造住宅?
戸建て住宅は様々な工法があるので迷ってしまうことも。今回は重量鉄骨住宅・軽量鉄骨造住宅・木造住宅の構造の違いをご紹介していきます。
鉄骨造の種類(重量と軽量の違い)
鉄骨造には「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類があります。この鉄骨造の違いについては、お客様から多くの質問をいただきます。
軽量鉄骨と重量鉄骨の違いですが、鉄骨骨組が軽いか重いかの違いです。
鉄骨の厚みが薄ければ単位あたりの重量は軽くなり、反対に鉄骨の厚みが厚ければ単位あたりの重量は重くなります。
主要構造体の鉄骨の厚みが6㎜未満を軽量鉄骨造、6㎜以上を重量鉄骨造と区分けされています。
→中村建設の重量鉄骨造住宅は柱の肉厚は9㎜~14㎜を採用し、ビル・マンションなど人が集まる複合施設の骨組みを住宅に採用しています。
写真の左が軽量鉄骨15㎝角で厚みが3.2㎜、写真の右が重量鉄骨30㎝角で厚みが12㎜の柱の実物の断面です。
■重量鉄骨造の基準とは?
重量鉄骨は厚さ6mm以上のH型鋼やI型鋼を使用した構造で、主にビルやマンションなど大規模な建物に用いられます。
マンションのような少し高級な物件や、店舗付き住宅などの広い空間が必要な物件に採用される事が多いです。
3階建ての二世帯の店舗付き住宅の写真です。
ハウスメーカーとお話を進めていたお客様でしたが、希望の間取り、大きさなどお客様の希望がかなえられず、弊社にご相談をいただいた、
実際の弊社で施工した物件です。
■軽量鉄骨造の基準とは?
軽量鉄骨は3~4mmのリップ溝形鋼や角型鋼管などを使用した構造で、小規模な店舗、倉庫などに用いられます。
賃貸物件では、2階建てのアパートやコーポに多く採用されます。
軽量鉄骨造の建物は骨組みが薄い為暑さに弱く、鉄骨が暑さによって曲がってしまうこともあります。
実際に、完成から2,3年で鉄骨が夏場の太陽光の暑さに負けて、骨組みが曲がって、
それに準じて外壁のサイディングも曲がってしまうという事象が起きたご相談も過去にいただきました。
見えない部分のコストを抑えることで知らないうちに骨組みが曲がって強度が落ちていたら心配ですよね。
大手ハウスメーカーで「鉄骨造の住宅」と呼ぶときは、軽量鉄骨造を指すことも多いようです。
重量鉄骨造の骨組みの厚みを薄くして構造面のコストを抑えているのが軽量鉄骨造なのです。
構造の質問をした時に「鉄骨造です。」と回答があった場合は「重量か?、軽量か?」まで質問することをおすすめします。
お客様の中には他社で「重量鉄骨」で話が進んでいると仰られており、蓋を開けてみたら、「軽量鉄骨」であったとの話もあります。
木造の種類(木造軸組とツーバイフォーの違い)
木造住宅には「木造軸組工法」と「ツーバイフォー工法」の2種類の工法があります。
■木造軸組工法とは?
柱や梁などの骨組みを「軸組」といい、この軸組をベースに建物の形を建てることから、
「木造軸組工法」と呼ばれます。骨組みだけでは大きな地震には耐えられないので、筋交いという斜めの部材を骨組みの間に入れて、強度を高めます。
木造だと地震に耐えられるか心配…という方に「制振ダンパー付」の木造軸組住宅をご提案しております。
熊本の震災では余震→本震 の2回にわたる大きな地震で倒壊してしまった木造住宅があったそうです。
繰り返す地震に何度も耐えることができる制振ダンパー付木造住宅は軽量鉄骨造と同じぐらいの耐震性があります。
軽量鉄骨造で建てるなら制振ダンパー付き木造住宅を断然おすすめします!
■ツーバイフォー工法とは?
ツーバーフォー工法は、もともとはアメリカで発案された建築工法です。
日本には30年ほど前に伝わり、ツーバイフォー工法で用いる38㎜の木材を「ツーバイ材」と呼び合板を組み合わせて大きなパネルをつくり、そのパネルを床や壁、屋根として組み立てて建てます。
このことで、家全体が箱のように一体化して頑丈になります。
ツーバイフォー工法では、大きな開口部(窓)が取れない、リフォームで壁を取ることができない等の制約条件があり、将来的にリフォームを視野に入れられている方にはおすすめできません。
地震や自然災害に強い建物は?
鉄骨造と木造を比較したとき、地震に強いのは鉄骨造です。
重量鉄骨造の骨組みの厚みを薄くして構造面のコストを抑えているのが軽量鉄骨造なのですが、
厚みを薄くするということは機能面では耐震性も併せて落ちてしまっているのです!
軽量鉄骨造は室内に柱の形が出っ張ってこないことから見た目が良く採用されているそうですが、
見た目を重視して耐震性が劣ってしまうのが良いのか…正直疑問に思ってしまいます。
柱の形が室内に見えてくるのが地震に強い証として骨組みが厚い「重量鉄骨造」をご採用頂くお客様も多く、見た目よりも耐震性、家族の安心を重要視されているお客様にご採用頂いております。
築3年の軽量鉄骨造の建物が倒壊し、制振装置付きの木造住宅が残ったことを考えると軽量鉄骨造も一般の木造住宅も耐震性がほとんど変わらないとも言えます。
地震に強い鉄骨造住宅というのは軽量鉄骨ではありません。地震や津波に強いも耐えた重量鉄骨造を指します。
築3年の軽量鉄骨造が倒壊?
熊本の震災で軽量鉄骨造住宅が倒壊しました。築3年と新しく現行の建築基準法で建てられています。
ハウスメーカーさんでは「重量鉄骨造も軽量鉄骨造も強さはほとんど変わりません。住宅で重量鉄骨造を採用するのはオーバースペックです。」とお話されることが多く、金額重視で軽量鉄骨造で他社さんで建てられた方もいらっしゃいました。
コスト重視でハウスメーカーさんで「軽量鉄骨」の住宅を建てられる方もいらっしゃいますが、当社の「重量鉄骨」の住宅の坪単価と比較しても、
ハウスメーカーさんの「軽量鉄骨」の坪単価と価格差が大きいわけではありません。
当社の重量鉄骨YONBACO(ヨンバコ)のベースプランを例に挙げると、重量鉄骨の家が2,290万円(延べ床面積35坪×坪単価65万円)で建てられます!
震災で倒壊(全壊)した建物のメーカーさんは過去に報告されているところもありますが、
現時点では公式のページ等では書かれておらず、この情報を知らない方も多くいらっしゃるようです。
まとめ
鉄骨住宅の中でも重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり、骨組みの厚さによって強度や名前が変わります。耐震性に優れて商業施設でも多く採用されているのが「重量鉄骨造住宅」です。
軽量鉄骨造は重量鉄骨造の骨組みの厚みを薄くして構造面のコストを抑えており、耐震性も重量鉄骨造と軽量鉄骨造を比べると軽量鉄骨造の方が劣ります。
木造には軸組工法とツーバイフォー工法があり、将来的にリフォームを検討される場合は木造軸組工法の住宅をおすすめします。
木造軸組工法の中でも耐震性を求める方におすすめなのが、「制振ダンパー付き」木造軸組住宅です。
繰り返す地震に何度も耐えることができる制振ダンパー付木造住宅は軽量鉄骨造と同じぐらいの耐震性があります。
軽量鉄骨造で建てるなら制振ダンパー付き木造住宅はコストパフォーマンスに優れたものになっています。
熊本地震ではハウスメーカーで建てた軽量鉄骨の家ですら倒壊してしまった例が2棟あるそうです。それを考えると、巨大地震や繰り返しの余震に強いのは、やっぱり重量鉄骨の家が一番でしょう。
重量鉄骨造は、高層ビルやショッピングセンターなどで用いられている構造です。木造や軽量鉄骨造の家に比べて、繰り返す地震の揺れに強く、大地震はもちろんのこと、台風、大雨、河川の氾濫、竜巻などの自然災害にも耐えうる強さを持っています。
軽量鉄骨造の築3年の建物が熊本の震災で倒壊しました。大きな揺れが何度も来ると細い骨組みは耐えられません。重量鉄骨造の頑丈な骨組みは倒壊することなく、家族を守ることができます。
地震に強い重量鉄骨造をお値打ち価格でご提案できるのが中村建設の重量鉄骨造YONBACO(ヨンバコ)です。
このシリーズでは、他のハウスメーカーと同条件で建物本体の建築費用を比較した場合、価格がなんと!約700万円もお得になります!ベースプランを例に挙げると、重量鉄骨の家が2,290万円(延べ床面積35坪×坪単価65万円)で建てられるんです!!
なぜこれだけリーズナブルな価格を実現できたかというと、
①総合建設業のノウハウを生かして、構造、設計、施工面での改良を重ねたから
②宣伝広告費などの余計な経費をかけないようにしているから
③少数精鋭で業務を行い、無駄な人件費をかけていないから
・・・という理由があります。
では、「YONBACO(ヨンバコ)」とは一体どんな家なのでしょうか?
「YONBACO」は、規定の四角い2階建ての空間内を自由自在にデザインできるフリープランの注文住宅です。
まず、お客様のご希望をうかがった上で、四角い箱の中に組み込んでいきます。
プランが決定後は、建築プランナーと一緒に住宅設備を選んだり、お好みに合わせてインテリアをコーディネートしていきます。
そして、女性目線の家事がはかどる動線や、ゆったりと寛げる開放的な大空間、自分だけの空間など、ご家族の好みやライフスタイルにフィットした「心地よい家」を実現します。
この記事はわたしが書きました
建築本部住宅事業部 部長
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