こんにちは、住宅事業部の加茂です。
私たち中村建設住宅事業部では、協力業者さんと共に「なかけんハウジング会」という会を組織しており、昔から我が社の工事に携わって貰っております。
よくある協力会というものです。
この協力会で、安全や技術に関する勉強会を毎年行っています。
基本的には著名な建物を見学して来るというものが多いです。
今年は5月31日に愛知県の豊田市方面へ行ってまいりました。

まずは、豊田市博物館を見学してきました。
オープンから1年を迎えたばかりの新しい博物館で、明るく開放的な建物です。
建築家・坂茂氏による設計です。
坂茂氏といえば静岡県では富士山世界遺産センターが有名です。
ファサード付近の軒天井が、木質仕上げとなっており、きれいにデザインされていました。

内部に設置された「とよたモノ語り」展示棚には、豊田市の歴史や暮らしを彩るさまざまなモノが並び、旧石器時代から現代までをたどる「とよた記憶トラベル」では、人々の思い出や物語も感じられました。
体験型の展示やキッズスペースも充実しており、家族連れでも楽しめる施設です。
屋外には美しい庭園や茶屋などもあり、とても素敵な施設でした。

次に豊田市博物館のすぐ近くには、建築家・谷口吉生氏が設計した豊田市美術館があります。
今回、美術館の外観だけ見学してきましたが、モスグリーンのタイルを使った門型フレームや、石畳のアプローチが印象的な洗練された佇まい。
水平と垂直のラインが強調され、まさに現代建築の傑作です。
普段から建築探訪が趣味の私ですが、ずっと訪問したかった物件です。
この度訪問する機会が得られてうれしい限りです。
谷口吉生氏の作品は個人的に好きで、今までも鈴木大拙館、金沢市立玉川図書館・資生堂アートハウスなど見学してきましたが、やはり良いなぁと感じました。

豊田市博物館・美術館を見学した後、お昼休憩を挟み
瀬戸蔵ミュージアムへ足を運びました。
瀬戸蔵は、焼物の街瀬戸 を代表する複合施設で、ミュージアムは2階と3階に広がります。
2階では昭和30~40年代の瀬戸の町並みや、尾張瀬戸駅や当時の電車、陶房などが再現されており、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。

今回は3つの施設を巡り、地域の歴史や文化、建築美を存分に堪能できました。
また、同行した協力業者さんとも交流を深めることが出来た充実した1日となりました。
良い建物を建築するためには、関係者皆さんの協力が必要不可欠です。
建設業界も担い手不足や金利上昇、物価高騰など課題が多いですが、今後も良好な関係を保ち、協力業者さんと共に成長をしていけたらと思います。