こんにちは!営業の竹内です。

 

年度末が近づくと新生活に向けて新しいものを買い足したくなりますよね。でも、荷物がいっぱいで既に収納に入りきらない…。

新しく家を建てる時にはたくさん収納を作らないと!とお考えになられる方もいらっしゃると思います。

 

今回は適正な収納量について詳しくご説明します。

 

収納の適正量ってどのくらい?

収納ってどのくらいあれば足りるものですか?これは打合せの時によく質問されるキーワードです。

収納率というものを基準にお応えする場合が多いのですが、一般的に床面積の22%が収納・クローゼットの適正量と言われています。

 

35坪の建物の場合、7.7坪あれば十分…という計算になります。

1坪=2畳ですので、単純計算で15.4畳分!果たしてこんなに必要でしょうか。

片付けられない人は「収納があるだけものを買ってしまう・入れてしまう」という特徴があります。

空いているスペースにポイッと入れてそのままどこにあるか解らなくなる…買い足して数日後に無くなったものが見つかる…

負のスパイラルですね!お金の面で考えても無駄な出費をしていることになります。

 

「お金持ちの家は床面積が広い」という言葉はご存知でしょうか。ドイツの心理学者の言葉です。

これは単純にお金持ちが広い家に住んでいるという意味ではありません。床の見える面積の広さを指します。

6畳間の広さで比較してもお金持ちは少ない荷物で生活しているから床の見える面積が広いそうです。

 

お金持ちは無暗に足元に物を置かずにスッキリと片付けられているという特徴があります。

これは必要なものを見極め無駄な出費をせずに必要最低限のモノで生活しており、無駄遣いをしないことからお金がたまりやすくなることにも繋がっていきます。

セールで安いからと買いだめをしても結局使わず捨てていたら全然お得では無いですよね。

買いだめしたものをしまう場所も必要になり、結果たくさん収納が欲しくなって使わないものがどんどん溜まっていく…これでは使わないものの為に収納を増やしているのと変わらないです。

 

重量鉄骨造住宅の建物に適正量の収納を確保した場合、1坪あたり65万円として計算すると

7.7坪*65万円=500万円  500万円の費用に相当するものが収納の中に入っているでしょうか?

 

収納をたくさん作る前に、自分たちの生活に必要なものを洗い出して荷物の量を把握し、その量に見合った収納量で生活するのが一番お得だと思います。

 

 

捨てたいけど捨てられないもの・売れないものはどうすれば良い?

荷物を減らすにあたり、必ず直面することが「捨てたいけど思い出がある…」「いつか使うかもしれない…」という精神的な部分が絡んできます。

思い出の品は簡単に捨てることができませんが、いつか使うかもしれないものはどうでしょうか。

いつか使うかもしれないと思って取っていたものを実際に使ったことはありますか?その荷物をしまう為に1坪あたり65万円の価値がありますか?

いつか使うかも…というものでも安く簡単に手に入るものならば必要になった時に買うのも一つの手です。

保管料を考えれば新調した方が割安になることがほとんどだと思います。

いつか着るかもしれない洋服も流行に左右されるデザインならば着ないことが99%です。

また、ネットオークションで売る為に大事に保管されている方も居ますが、期間を決めて期間内に売れなければ処分するというルールを決めることも一つの手です。少しでもお金になれば…と思う気持ちが強くいつまでも片付かないのはストレスになってしまいます。

 

また、処分する洋服を減らすためにも買う時に本当に必要かどうかを吟味してから購入されることをお勧めします。

片付けを行うと収納場所が増えたから新しい洋服を買おう!と考えられる方が多いですが、結局は収納を減らすことができていません。

少ない荷物で余白のある豊かな暮らしを目指すためにもまずは荷物の量を増やさないことを意識付けてみましょう。

 

買い置きしすぎは逆に損?

打合せの時に買い置きストック用の収納をたっぷり作ってください!とご希望される方がいらっしゃいます。

その買い置き収納、本当に必要な量でしょうか。洗剤やシャンプーのストックを常に3個以上買われていたお客様がいらっしゃいました。

セットで買うと格安だから…と買われるそうですが、その収納棚もタダではありません。棚板にも場所にも単価がかかっています。

 

例として、パントリー等の収納庫を0.5畳でも十分足りるご家庭で、ストックをたくさんする為に2.5畳確保したとします。

1坪(2畳)=65万の場所代がかかるとすると…1年で1780円の場所代がかかることになります。

買い置きをする為の収納スペースをたくさん作ることで逆に場所代が高くついていることに気づいていない方がとても多くいらっしゃいます。

 

ストックの量を見直し、ストック収納のスペースを検討してから収納量を考えるのも一つの手です。

水廻りにもいつか使うかもしれないものが潜みやすいのでシッカリと坪単価に見合う荷物が収納されているかを考えられることをおすすめします。

今のキッチン廻りの収納で入れっぱなしになっていて何年も使っていないものや賞味期限が切れているものが無いかを見直して実際に必要な収納量を再度確認してみてはいかがでしょうか。

 

また、建て替えをされるほとんどのお客様は建物内の残材処分費を多く支払っていることです。

セールでお得に買ったものをお金を払って処分する日がくるかもしれません。

 

まとめ

収納の適正量についてお話してきましたが、収納量を見直すことで坪数を抑えることができたり、部屋を広くすることができたり良いことづくめです。

お金持ちは床面積が広い…。この言葉を頭に置きつつ、今のお家の荷物を見返してみてはいかがでしょうか。

片付けは1日ではできません。毎日コツコツ溜まったものを1日で片付けるのは無謀です。日頃からいらないものを処分する癖をつけておきましょう。

 

間取りの提案やコーディネートの際にも収納量を把握しましょうとお話してお打合せを進めていきます。

家づくりをご検討の方はぜひ、一度ご自宅の荷物の量を調べてみてはいかがでしょうか。