最近、古い倉庫や車庫などをリフォームして、カフェやレストランなどに再利用したスペースが若い世代の人気を集めています。
カフェやレストランとは限らずとも、使わなくなった空間をリフォームして有効利用すれば、新しい価値や楽しみが生まれます。

特に鉄骨造の場合は木造の建物よりも耐久性や耐震性に優れ、プランの自由度も高いため、新築同様に自由自在な空間が叶います。
そこで、鉄骨造の空きスペースをリフォームした好事例を3例ご紹介します。

 

「釣具店」の店舗を「お茶室」にリフォーム

【浜松市浜北区:K様邸】

1階を釣具店の店舗として利用していたK様の住まい。しかし、店舗を閉めてからは空き部屋の状態だったため、1階をリフォームしてお母様の茶室を設けることにしました。

建物は重量鉄骨造なので1階の天井高も高く、和室を小上がりにして床を上げてもまだまだ余裕の天井高を確保できました。

お茶室の広さは4帖半が基本なので、サイズ感もぴったりマッチ。
3.1帖の広さを確保し、茶室に沿って板の間も増設しました。

新たに設けた茶室は、重量鉄骨ならではの「柱型」を除くことはできませんでしたが、お母様は「モダンな印象になったので、お茶室としてだけでなく、お友だちを集めて大好きな絵手紙を描いたりと、多目的に使えそうですね」と、かえって喜んで下さいました。
古い空き店舗が、リフォームによって重量鉄骨ならではの独創的な茶室に生まれ変わりました。使わなくなった空間に新たな命を吹き込むことで、暮らしに新たな歓びが生まれる・・・それこそがリフォームの醍醐味です。

「倉庫」を自宅の「離れ」にリフォーム

【浜松市浜北区:A様邸】
A様のご実家の敷地内には古い倉庫があり、現在はほとんど使っていないため、解体を検討したこともあったそうです。
しかし、建物自体は軽量鉄骨造でまだまだ使えるため、ご一家の離れとしてリフォームすることになりました。

まずは、住居として使えるように断熱材を入れ、古いサッシを新しく交換。
中身はスケルトン(骨格だけの状態)にし、ご家族のご希望とライフスタイルに合わせて間取りをプランニング。床にはナチュラルな色合いのフローリングを敷き、ペニンシュラ型のオープンキッチンを設置してシンプルモダンなLDKを実現しました。

第1期の工事は1階部分をLDKにリノベーションしましたが、2年後に行った第2期工事では、2階の物置を寝室と子ども部屋に改修。新築の注文住宅と変わらないほど快適でモダンな住まいが実現しました。
重量鉄骨造の建物は、古くても構造がしっかりしているので、スケルトンの状態にして内装をフルリフォームすれば新築同然の住まいを実現できます。
新しく土地を購入して何もない状態から重量鉄骨造の家を建てることを思えば、ずっとリーズナブルな予算で新しいマイホームを実現できるので、空き倉庫のままにしておく手はありませんね。

「電器店」の店舗と倉庫を「住宅&駐車場」にリフォーム

【浜松市西区:H様邸】
築18年の鉄骨造の店舗兼住居。1階の店舗は以前電器店が営まれていましたが、現在は店を閉じ、空き室の状態がずっと続いていました。
リフォームのきっかけは、子世帯との同居。まず、住居部分の大きな改修を行いました。元々家族5人で暮らしていたので部屋数もあり、「2世帯としても不便はないのでは?」と考えていたH様ですが、お子さんがまだ小さいことや、両世帯の生活パターンが異なるといった理由から、思い切った改修を施しました。
建物は鉄骨造だったためリフォームの自由度が高く、両世帯の要望を叶えるうえでは非常にプラスになりました。
一番大きな改修ポイントは倉庫の部分。鉄骨がむき出しの状態だった天井に対して、遮熱を考慮した改修を行い、居室に変更しました。また、トイレ、浴室なども新たに増築しました。
完成した新居は風通しがよく、明るさもしっかり確保。
「想像以上に良い空間になりました」とH様ご一家にも喜んでいただけました。

まとめ

店舗や倉庫などは鉄骨造の建物が多く、眠らせておくにはもったいない大切な資産です。
使わずに持て余したままにしておくのではなく、リフォームすれば新しい価値が必ず生まれます。

今回は住居やお茶室、二世帯住宅など、住宅にリフォームした例がほとんどでしたが、それ以外にも店舗やオフィス、ビルトインガレージなど、さまざまな利用法が可能です。

使っていない倉庫や店舗、空き部屋などをお持ちの方は、ぜひ中村建設に一度ご相談ください。