共働き家庭の増加や高齢化による親の介護の影響により、二世帯住宅の需要が高まっています。
また、コロナ禍でリモートワークが普及したため、地元に戻って実家を二世帯住宅に建て替えるというケースも増えています。

二世帯住宅は、もちろん木造でも建てられますが、重量鉄骨造で建てると、よりいっそう満足度の高い家を実現できます。

そこで今回は、「二世帯住宅を建てるなら重量鉄骨造住宅がおすすめ!」という理由を詳しくご説明します。

 

1.そもそも重量鉄骨造住宅ってどんな建物?

柱や梁などの骨組みに鉄骨の部材を用いた建築物を「鉄骨造」といいます。
鉄骨造には「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類があり、鋼材の厚みが6mm以上のものを「重量鉄骨造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」といいます。

ハウスメーカーなどで使っている鉄骨の柱や梁の厚さ3.2~4.5mmの鉄骨は基本的に軽量鉄骨と言われる物です。

ハウスメーカーの重量鉄骨は柱や梁の厚さ6mmと重量鉄骨造の最低ラインの厚みの鉄骨を使い、鉄骨の柱の太さが100mm角の会社が大半を占めています。

重量鉄骨と言いながら、パネル工法を用い軽量鉄骨寄りの商品でも重量鉄骨と謳うメーカーもあるのが現状です。

 

中村建設の重量鉄骨造YONBACO(ヨンバコ)は鉄骨の柱の大きさは250㎜角~300㎜角を採用しています。

また、柱や梁に採用している鉄骨は厚さが9~14㎜で、重量鉄骨造の規定値である6mmを大きく上回っています。

当然のことながら、最低ラインの厚みの鋼材を用いた重量鉄骨造よりも、十分な厚みの鋼材を用いた重量鉄骨造の方が、座屈しにくく、地震の力が伝わった際に耐震性に大きな差が生じます。

ちなみに「座屈」とは、建築などの部材に圧力が加えられた際、限度を超えると急激に変形が増大する現象のことを示します。

このような理由から、重量鉄骨造はビルやマンションといった不特定多数の人々を守る建物によく採用されます。

しかし、一般住宅は不特定多数の人が集まらないからといって、鉄骨の肉厚を薄くしても良いというわけではありません。

大事な家族を守る建物だからこそ、頑強な骨組みで十二分の耐震性を発揮する建物が良いと私たちは考え、重量鉄骨造をご提案しています。 

 

2.重量鉄骨造住宅で二世帯住宅を建てるメリットは?

では、二世帯住宅を重量鉄骨で建てると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

二世帯住宅を重量鉄骨造で建てる最大のメリットは、「もしもの時に家族が近くにいる安心」です。

また、建築費用を削減できるという経済的なメリットも注目すべきポイントです。

・自分たちのマイホームを建てたいけれど、土地から購入すると費用がかなりかかりそう…

・老朽化した親世帯の実家の耐震性も心配…

     ↓  ↓  ↓

土地の購入を止めて実家を二世帯で建替えればトータルコストは安くなる!

と考えて二世帯住宅を選択される方も多くいらっしゃいます。

 

次に、親世帯・子世帯別に二世帯住宅のメリット・デメリットについてヒアリングし、その内容をまとめてみました。

<親世帯が語るメリット>

・「家に誰かがいてくれる」という安心感があるので、体調が急変したり、怪我をしたりしたときにも安心!

・旅行に出かける際にも、窓の換気や花の水やりなどをお願いできる

・子世帯は共働きが多いので、孫とたくさん一緒に過ごせる

・子世帯に話し相手や相談相手になってもらえる

 

<子世帯が語るメリット>

・共働きなので、子どもを親世帯に預けることができ安心!

・子どもが発熱して保育園に預けられない際にも、親にお世話をお願いできる

・旅行に出かける際にも、窓の換気や花の水やりなどをお願いできる

 

<親世帯が語るデメリット>

・子世帯の行動にストレスを感じる

・食事や就寝時間が異なり、生活のリズムが異なる

・孫が走り回って、上層階の音がうるさい

特に、玄関、LDKが共有の場合・・・

・孫や母親の友達が遊びに来ていると、リビングで過ごせない

・友人を気軽に自宅に招けなくなり、友達づきあいの機会が減ってしまう

 

<子世帯が語るデメリット>

・常に親世帯に気を遣い、疲れる

・姑との関係にストレスを感じる

・プライバシーを維持できない

・下階に音が響かないか気になり、ストレスを感じる

このほか、総合的に

・万一売却する場合、親世帯、子世帯の両方の許可が必要なので、話を進めるのが難しい

・相続のトラブルになりやすい

といったデメリットもあります。

3.重量鉄骨造住宅は生活音が響きにくい?プライバシーは守られる?

前項の2で挙げたように、二世帯住宅にはメリットが色々ある反面、デメリットもあります。

しかし、重量鉄骨で二世帯住宅を建てれば、それらのデメリットを解消できます!

たとえば、親世帯・子世帯のどちらもデメリットとして挙げていたのが、「生活音の問題」と、「プライバシーの確保」の問題です。

まず、生活音の問題について考えてみましょう。

中村建設の重量鉄骨造住宅は、2階の床に「デッキプレート」という鋼製の板材の上にコンクリートを流し込んだデッキコンクリートを採用しています。

デッキコンクリートは遮音性に大変優れ、下の階に音が響きにくいのが大きな特徴です。

次にご紹介するのは、重量鉄骨の2階の床部分の施工状況です。

デッキプレートを施工して…

デッキプレートの上にコンクリートを流します。

デッキコンクリートは1階と2階の間をコンクリートで区切ることで遮音性はかなり高くなります。

2世帯住宅等のプライバシーを重視する場合にも優れた構造です。

ハウスメーカー場合はコストを抑えるためにALC(気泡コンクリート)を敷きならべる場合もありますが、デッキコンクリートに比べて遮音性は劣ります。見えない部分にも二世帯住宅に対しての気配りをしているのが中村建設ならではの設計です。

 

 

4.敷地が狭くても重量鉄骨造で二世帯住宅は建てられる?

こちらは街中の狭小地に建てた重量鉄骨造の二世帯住宅です。

詳しくは…(【浜松市中区】狭小地で二世帯の3階建て重量鉄骨の新築住宅)をご覧ください。

重量鉄骨造であれば街中の限られた敷地や変形地に合わせて骨組みを作ることが出来ます。

限られた敷地でも大空間を取ったり、1階部分をインナーガレージとして駐車場にすることもでき、ご家族の生活に合わせたプランニングも可能です。

重量鉄骨造YONBACO(ヨンバコ)の6.37m*9.10mサイズを基本としてワンフロアをプラスして3階建てにするなどアレンジもでき、価格設定も解りやすくご予算に合わせてご提案できます。

 

 

5.重量鉄骨造住宅は家族を守ってくれる!

「重量鉄骨構造」は大型ショッピングセンターや体育館、オフィスビルなどにも用いられる工法です。

重量鉄骨構造は構造計算により設計されるので、安全性の高い構造です。

もし、仕事中に地震が起きたら…子供だけが家にいたら…そんな時も二世帯住宅なら親世帯がすぐ近くにいるから安心です。

親世帯だけで何かあったらどうしよう…そんな時も重量鉄骨住宅は建物ごと家族を守ってくれます。

 

6.まとめ

鉄骨造には軽量鉄骨造と重量鉄骨造の二種類があり、柱や梁の厚みが6㎜以上だと「重量鉄骨造」、6㎜未満だと「軽量鉄骨造」と呼ばれます。

ハウスメーカーの多くは「軽量鉄骨造」を採用し、一部「重量鉄骨造」を扱っている場合でも、重量鉄骨造の規定の最低ラインの厚みが採用されています。

中村建設の重量鉄骨住宅は、鉄骨の柱の大きさは250㎜角~300㎜角、鉄骨の柱や梁の厚さは9~14㎜とし、重量鉄骨造の定義にあたる厚みを大きく上回ったものを採用しています。

これはビルやマンションなど不特定多数の人が利用する建物に採用される重量鉄骨造の骨組みと同じ厚みです。

不特定多数の人が集まらないから、骨組みの肉厚を薄くしても良いというわけではなく、大事な家族を守る建物だからこそしっかりした骨組みで十二分の耐震性を発揮できるものが良いと私たちは考えています。そして、だからこそ重量鉄骨造をご提案します。

 

重量鉄骨造住宅を二世帯で建てる最大のメリットは「もしもの時に家族が近くにいる安心」

家族みんなが耐震性の高い家に住めることができれば、地震に対する不安材料を少しでも取り除くことができるのはもちろんのこと、家に子供だけがいる心配も減り安心して生活ができます。

親と子をそれぞれ見守れる環境にいれば、もしもの時にも安心ですよね。

 

また、重量鉄骨なら、二世帯でもプライバシーが守られるように間取りの工夫をすることも可能です。

各階に音が伝わらないように、遮音性の高いデッキコンクリートを採用しているため、音に関する心配も軽減できます。

 

もちろん、敷地が狭小地でも大丈夫!重量鉄骨造住宅なら限られた敷地や変形地にも対応できます。

たとえば、1階を駐車場にして3階建ての二世帯住宅にすることも容易にできます。

もしもの時に家族を守ってくれる家を建てるなら、重量鉄骨造住宅で一度ご検討してみてください。

中村建設のモデルハウスには重量鉄骨造で採用される鉄骨の骨組みの一部をご覧いただけます。

浜松で重量鉄骨造をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。

 

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